花水
たまにトラックバック野郎さんにトラックバックしてみようかと思います。
トラックバック野郎さん久しぶりですが、まったくお変わりない様子で…。
なによりです。
ココログ利用者の心のささえですね。
今回のお題はわたしのヘビロテ曲。ヘビーローテションのききまくりの一曲というわけですね。そうですか。
では、歯が浮くような話をさせていただきやしょう。へいっ。
別れた彼とつきあっていたときよくドライブに行っていたのですが、片手運転のすきな手をつなぐのがすきな人で、特に最初のころは徹底して片手運転でした。
まあそのうち飽きるだろう、と、小言もいいませんでしたが、案の定しばらくするとおテテつなぐのにもあきたらしく、ちゃんと運転するようになりました。
別れるひと月か或はもうすこし前でしたでしょうか。
温泉からの帰りに話題もなく、彼がカーラジオをつけると、ちょうど良いタイミングで、誰かがリクエストしたナンバーが流れました。
「あの頃のときめきを僕らはわすれたね」で印象的に始まる曲でした。
そう、「花に水やるラヴ・ソング」です。林…なにがしさんという、「青いイナズマ」なんかを作った人の歌です。
あまりにタイミングよくかかったので、小説ならばきっと何かの隠喩なんだろうな、と、文芸部出身のわたしは心の中でちょっと思ったものでした。
「あっ、ハナミズ」と彼が言いました。
なんでも、発売当時、そんな略し方をしたんだそうです。いい曲なのに、だれがそんな略し方にしたんですかね。名曲台無しです。
その歌は曲中なんどか、「あの頃のときめきを僕らは忘れたね」というフレーズが繰り返されます。
歌詞は倦怠期のカップルの物語。
この倦怠期をのりこえて、本当の二人になろうね、という歌でした。
そのフレーズの何度目かに、彼が久しぶりに片手運転になったのです。ぎゅうっ、とわたしの手をにぎりました。…なにやら、決意をこめた様子で。
…わたしはそのとき、彼が手をつなぐのに飽きたのではなく、私に飽きているのだ、ということに気がつきました。
家に帰ったあと、アマゾンの中古で、「花に水やるラヴ・ソング」のシングルCDを買いました。
それからおまじないのように毎日聞きました。
でも、それからほどなく、結局ふられてしまいました。
手をつないだのはあれが最後でした。
どうやら天使様がいて、もと文芸部員によくわかるように、一曲聞かせてくれたんだなー、と思えてくるような、そんなできごとでございましょ?え、どこがだって?…や、きっとドリーン・バーチューなら賛成してくれるはずです。
今もCDはちゃんと手元にあります。
ちょっとほろ苦い思い出がらみではありますが、なかなか名曲ですよね。
ときどき聞いて、あの頃を思い出しています。
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